材料のアンディーブが程よく入る底の浅い鍋
『料理について』
ベルギーを代表する野菜の一つに、アンディーブがあげられます。「アンディーブ」はフランス語の呼び方ですが、ベルギーのフランス語圏では特に「シコン」と呼ばれています。オランダ語圏では「ウィットルーフ」とよばれてます。英語に直訳すると、「ホワイトリーフ」、「白い葉」というわけです。
もう一つ豆知識として、この野菜は1850年にブルュッセルの郊外で発見され、その約30年後に、ベルギー人の植物学者によって栽培法が確立されました。まさに、アンデーィブはベルギーの野菜なのです。
アンディーブ独特の「旨み」と「苦味」をご賞味ください。
材料 |
分量(3人前) |
アンディーブ |
3個 |
バター |
25g |
白ワイン |
50cc |
水 |
500cc |
メツメグ |
少々 |
塩 |
少々 |
コショウ |
少々 |
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※マーク詳細についてこちらをご覧ください。
※1 → なし
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1.アンディーブの芯の部分は硬くて苦いので、左写真のように、ぺティ・ナイフの先を使って芯を取り除きます。半分に切って調理するときは、半分に切ってから、芯に部分を取り除きます。パセリをみじん切りにします。
1 底の浅い鍋にバターを入れ、溶かしたら、アンディーブを入れます。(左写真)
2.バターが軽く焦げたところで、砂糖、水と白ワインを加えます。(左写真)火を極弱火にし、ふたをして約30分蒸し焼きにします。底がコゲつく場合は、水を適量加えます。
3.アンディーブに上手く火が入るように、十分毎にふたを開け、アンディーブの上下を換えます。鍋の底があめ色になり、アンディーブに火がとおったら、最後に塩、コショウし、ナツメグも加えます。
4.芯に火がとおったアンディーブをお皿の上に取り出し、上にみじん切りしたパセリを散らして出来上がりです。(左写真)Bon appétit!(パセリのほかにお好みのハーブを散らしてもいいでしょう)
今回は、シコン(ここからは、ベルギー読みでシコン)をブレゼ(=braiser)、蒸し焼きにしました。鍋の底を焦がすのでなく、カラメル状にするところがポイントです。ベルギーでは、このブレゼしたシコンはほとんどの場合、肉料理の付け合わせとして使われます。とくに、キジの料理との相性は抜群です。
この野菜の特徴は、冒頭で書いたとおり、その「苦味」に尽きます。いかにして、この「苦味」を料理の中で引き立てるか、その組み合わせは意外に多いのです。
サラダの中のアクセントとして使うことはもちろん、クリームチーズ、蜂蜜、ゆでたエビやタコ、炒めたレバー、リンゴ、酸味の利いた果物のジャムなどともあわせることが可能です。