フライパン
『料理について』
ベルギーの首都ブリュッセルから西へ100Kmほど行ったところにリエージュはあります。ベルギー中のレストランの中で、メニューにこの「リエージュ風サラダ」を置いてある店はほとんどないでしょう。しかしながら、このサラダはことに有名で、これを知らないベルギー人はいないはずです。なぜなら、まさにこのサラダは「家庭でできる簡単な料理」なのですから。
材料 |
分量(3~4人前) |
ジャガイモ |
400g (小3個) |
インゲン |
200g |
ベーコン |
100g (約3枚分) |
ベルギーエシャロッ ト(※1) |
小1個 |
バター |
25g |
白ワインヴィネガー |
25cc (大さじ1杯半) |
塩、コショウ パセリ |
少々 |
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※マーク詳細についてこちらをご覧ください。
※1 → ベルギーエシャロットがない場合は、小さな玉ねぎ
※2 →
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※4 →
※5 →
※6 →
1.ジャガイモは水から火にかけてゆで、芯まで火がとおったらあげ、皮をむいて、いちょう切りにします。(ゆで時間 約30分強)インゲンは塩を入れて沸かしたお湯でゆで、ゆで上がったら冷水に荒熱が取れるまでさらし、そして冷水からあげて水をよく切ります。(ゆで時間 約5分)ベーコンは食べやすい大きさに切ります。ベルギーエシャロットは外の硬い皮をむいて、6~7枚にスライスします。(みじん切りにはしません)パセリはみじん切りにしておきます。
1.熱したフライパンにバターを入れ溶けたらベーコンとベルギーエシャロットを中に入れます。それぞれのまわりの部分が軽く色がつくまで炒めます。(左写真)火は中火よりやや強めでいいでしょう。
2.1の状態まで炒めたら次にジャガイモとインゲンを加えます。
3.ほどよく全部が混ぜ合わさったところで、白ワインヴィネガーを加え、酢を立てます。(左写真)ヴィネガーの量は好みで調整してください。
4.ヴィネガーを一立ちさせたら、最後に塩、コショウして出来上がりです。お皿に盛り、青味のパセリを振ります。酢が立って、おいしそうな匂いのしている間に、食べましょう。Bon appètit!
私がこの「リエージュ風サラダ」をはじめて食べたのは、「賄い(まかない)」としてでした。
肉料理の付け合せ用にゆでておいたインゲンのあまりを、これまた多くゆでて余ったジャガイモといっしょにして、暖めなおし、再調理して立派な「賄い」に仕立てたものがそれでした。
酢が立っているうちに食べるのが、もちろん、一番おいしい食べ方ですが、冷めてからでも食することは可能です。例えば、冷めたものでも、よく焼いたトーストにサンドして食べてみてください。バターなど塗らずとも、トーストの熱で、サラダに含まれている油分が溶け出ておいしく食することができます。
暖かいものには、さらに切った「ゆで卵」をのせることで、さらに、「木いちご」をアクセントとしてかざり、ワインヴィネガーの代わりに、木いちごのフレーバーのついた酢(大きなデパートの食品売り場で購入可能)を使って洒落たものにするのもアイディアです。
なお、このサラダがおいしいからといって、リエージュにも機会があれば行ってみたいとおもった方、こちらとしては本望なのですが、なにせ、リエージュという街は・・・・ですから。